サウナに甘えられない日記

徘徊しがちなサウナ好き

余裕の無さとRAKUSPA鶴見(横浜市鶴見区)

3月31日
有効期限ぎりぎりの招待券でRAKUSPA鶴見に行った。
花粉症?黄砂?の影響で、体調はあまり良くない。しかし無料券は使いたい!と貧乏性に背中を押され、私は一路鶴見へ向かった。


鶴見駅から無料送迎バスに乗り、10分弱のマチナカサファリ。


これは2年前、サウナ趣味になる以前に撮った写真だけれど、三角交差点のところにある「Big弁」という個人経営の弁当屋さんやら、佃野の商店街やら。
体調に余裕がある時、またこの辺も散歩したいな。

RAKUSPA鶴見の複数種から選べる館内着はどれも派手揃い。袖を通せば、あなたも私も熱帯魚。施設内をアクアリウムと見立てて、しばし人間であることを忘れてもいいだろうか。

施設内にはマンガもたくさんあり、何かを読むのもよかろうけど、今日は一切そういう調子ではない。目がしんどくて、文字とも絵とも付き合いたくない。その上、感覚もざわざわしている。
ああ地味に体調が良くないんだな。わかっちゃいるけど、貧乏性なので私は温浴施設にいる。無理しなくていいのに。

休憩処や岩盤浴エリアのある3階4階の賑わいに対し、女性サウナは比較的空いていて、そのうえ、土日祝は10分に一度(平日は20分に一度)オートロウリュの発動するグッドコンディション。
湿度があってしっかり発汗するし、体調が良ければ何度でも入りたいと思える、でも今日は気分が乗らない。

岩盤浴で砂時計が落ち切る前にセルフロウリュしてしまうカップルや、塩サウナで勝手にサウナストーンへ水を注いでしまう客と、あまり良くない物を見てしまったからかな。

ひとりで静かに腹を立てている。そして他人に嫌悪感を抱いてしまう自らへの嫌悪感も強い。
「大らかで寛容であること」が、集団生活を送る上で特別目立った能力の無い自分の美徳であるように思っていたけど、表に出さないだけ、感覚や感情はそこにあって、「隅を狙った結果、理不尽なボール判定を喰らった野球のピッチャー」くらい、余計な感情が顔にも出ているだろうか。

箱はいいけど、今日は(私含め)客が良くない。
私はこんな日にサウナに来てしまって良かったのだろうか。








夕飯は「食べたいものを食べようか」と、館内ではなく、鶴見駅前の日高屋で今年最後の「味噌チゲラーメン」を食べては、自分を戒めるようにチョコザップでバイク走らせて帰った。

しかしまあ、心の狭さや許せなさは「自身に余裕が無いせい」だよ。そんなことを最近の出来事を振り返り、走りながら考えていた。
イヤホンで聴く、美空ひばりはいつだって余裕のある歌唱で、圧倒的にプロを感じ、相対的、自分の小ささにも泣けてくる。
やっぱ余裕って大事だよな……心身をうまく使い、明日の私と周囲・周辺にやさしくありたいよ。