サウナに甘えられない日記

徘徊しがちなサウナ好き

ベイスターズ対阪神を観て、飲んで

4月24日水曜日、雨天。


仕事上がり、ハマスタに寄り、野球を観た。
霧雨のなかでの試合で、ひたすら投げにくそうにしながらも、5回111球1失点(6四球)の濱口はよくやっていたと思う。5回も押し出し四球にはなったけれど、きわどい所へ投げていたし、雨の中でもタフな姿を見せていた。

しかし野手たちが粘れていなかった。
5回まで55球でノーノーペースのイトマサ。打ち気の強いベイスターズの野手陣はことごとく凡退していく。
こういう日もあるんだろうけど、フラットな気持ちで見てしまうと、打席内で我慢を見せる阪神の野手陣に情が入るまである。

打席で粘ることで、相手の守備時間を長くし、攻守逆転した時の集中力まで削いでいこうとするような、この日の阪神
私は単純にそういう戦い方が好きだし、粘られた上に見殺し状態な濱口も気の毒で仕方なかったけれど、それもまた野球ということか。


5回が終わり、降雨で試合が一時中止されてる時間、濡れた雨ガッパをカバンに詰め込み、居酒屋に退避した。

tvkの映る居酒屋でインターネット経由の友人と合流。
試合再開してからは、居酒屋観戦しつつ、ウダウダと過ごした。
同人イベントで立ち話をすることはあったけれど、酒の席では6年ぶり?のお相手だろうか。
そのころの私は、野球もサウナもそれほど好きではなかったし、酒と破滅と戯れながら、世の中に対し、血しぶきみたいな言葉を吐きまくっていた。見世物としては面白かったろうけど、どうかしてたんだと思う。

今は野球が負け試合でも、こうしてほろ酔い話をウダウダ放ち「雨だし仕方ないさ」と、ラミレス前監督よろしくの「トゥモアナ」精神で、それなりにやり過ごせるオトナになれたから、まあいいけどね。
(いやむしろ雨で弱ってる相手投手に同情しがちな性分でもあるけど)

友人は7回裏で球場に戻ったけれど、私は尻に根が生えてしまい、居酒屋でダラダラしてしまった。
店内の前方ブロック(顔は見えない)に阪神ファンが固まり、後方に点在するベイスターズファン。ただのチェーン系居酒屋なのに野球の経過に対して、各所から歓声や溜め息が上がるのは面白かった。

試合は3-5でベイスターズの負け。でも一度は逆転したし、雨の中ようやってたと思う。
打席で粘れる選手が少なかったり、落ちる球に弱い選手が多いのは今のベイの課題ではあるけれど、やればできる子たちだと応援はしている。





関内北口、いつものコンビニ前にて。

朝の大垣と養心薬湯に行った話(岐南市)


(前回の旅日記のつづき)

大垣の宿で目を覚まし、無料の朝食を食べ、ぼんやりと朝を迎えた。
昨日ビショビショになった服も、スニーカーも、素知らぬ様子で朝を迎えており、持ち主に似てなんとやら。

グシャグシャになった大谷翔平(が一面に載ったスポーツ新聞)を詰め込まれ、一夜を過ごした私のスニーカー。裏をめくると、ベイから中日に移籍した、細川成也もいたようで「ここは東海圏なのだな」としみじみ思う。

宿を出て大垣駅前をぼんやり徘徊する。
コートも着ず、GAPのパーカー1枚でふらっと来たので流石に寒い。
口を開けば訛りも無いので「よそ者」だってバレそうだけれど、ここまで気の抜けた格好をしていると、まさか旅の人と思うまい。


大垣~岐阜~岐南
岐阜駅から先は名鉄に乗った。休日の名鉄岐阜駅はのどかでよい。
名鉄本線の終着でどん詰まった、名鉄岐阜駅のホーム。


二面四線に電車たちがひと休みしながら、折り返しの発車を待つ。赤い電車の中には焦らぬ客もいる。




岐南駅の内角の和を求めてきそうな部分。



ペジェ曲線ってこういうのだっけ。



お腹の空く地名。
「むかしながらの洋食」に対抗し「あたらしい印食」とかあるかな。



養心薬湯。
熱めのピリピリ薬湯、アチアチのボナスチーム薬草サウナ、水質やわらかめの水風呂+白湯が、タイル張りの浴場に並ぶ。
銭湯スタイルというか、比較的ミニマム寄りにも感じるけれど、薬効はヒシヒシ感じる。花粉症もすこし軽くなったような。


懐かしい雰囲気のある館内。


鳥たちが羽ばたいたら「ロート製薬」のCMにでもなりそうな青空に水色。
この時点で既に「薬効のメタファー」なんだろうよ。

でもやっぱりのここのスチームボナサウナと薬湯、最高だな。何度でも行く。


養心薬湯に寄ったあとは、読みかけの三島由紀夫金閣寺」を読みながらダラダラと鈍行でヨコハマに帰った。
読みながら三島由紀夫の人生の末路まで透けて見えるようで不吉な。でも読む手は進んでしまう。
夕飯は上大岡で家系ラーメンを食べて帰った。特にご当地グルメのようなものも食べず、ほうれん草多めで、日常食に軟着地した。干からびた身体に塩分と水分は沁みた。

尿潜血 3+

4月21日
先週の土曜日から抗生物質を飲んでいて、体調があまりよくない。
なんとなく上向きになってきた気はするけれど、雨の日に乗った市営バスの車内くらい、澱んだ何かが付きまとって、ボヤっとして、頭の内側と外側の境目も不明瞭だ。

元々調子の悪さが腸に出やすい体質で、厄介ごとが始まるとすぐ便秘になるし、便秘になると臓器が背骨を圧迫して腰痛も始まる。
そして今、抗生物質による腸内ジェノサイドが起きているのか、いい菌も悪い菌も仲良くダメになってる。

月曜火曜と静かに体調が悪く、有休を取った水曜は猛烈な水様便に襲われた。
水曜だけに水様便?曜日のせいなら笑う。
でもここだから言える、今年は既にパンツを2枚ダメにした。ダメ過ぎてダメ過ぎて笑ってほしい。

木曜金曜はすこし立て直し、休んだ分も取り戻すかのように働いた。
でも金曜の夜は気合が足らず、まっすぐ家に帰れなかった。
体調の悪さが心身に響き、久々に帰る場所を忘れかける。夜道でボンヤリしていると、街が巨大な庭に思え、知らない人の会話にも何か暗示じみたものを感じ、いよいよ危ないなと思った。

こんな日は酒を飲むべきではない。
そう思いコンビニで酒の代わりにエナジードリンクを買い、何とか理性を保ったけれど、気を抜くと人間なんて簡単に夜に飲み込まれてしまうから仕方ないね。
気持ちをきちんと落ち着かせてから、電車には乗った。


そして体調管理の甘さにも、自業自得なところはあるので、無理はし過ぎず「調子悪いなりになんとか」と、コントロールしていたいし、尿潜血 3+なりにも健康でいたい。

赤坂はすこし遠かった

4月20日
サウナ東京のレディースデーも気になっていたけれど、結局行かなかった。
午前中は気怠く起き、午後はベイスターズの二軍戦の配信を垂れ流しながら、家のもろもろを片付け、夜は夜で神宮での一軍の試合の配信を見る。
野球のシーズンになると、つい野球に時間を吸われてしまう。冷静になると「他人事」ではあるけれど、ついつい。

野球なんて見なくても生活できる。
でも野球の話がキッカケで仲良くなれた人もいるし、面白がれるものが多いと視野が広がって豊かになると思えば。
横浜に勤めるようになってから、そのまま野球好きというか、ベイスターズ好きになったけれど、父親と子どもの頃できなかった野球談議をできるのも面白いし、それはそれと思っておくか。

今年あたらしく応援歌をもらった選手たちの応援歌は、まだ覚えきれてないけれど、それらも紙に書きだして覚えようかな。
以前、ベイスターズの応援歌の歌詞を紙に書きだして覚えたという友人から「ベイスターズの応援歌には『秘めた』というフレーズ使いがち問題」を指摘され、

・高鳴る胸に秘められた覚悟を示すとき(伊藤光
・夢見た舞台で秘めたその力(楠本)
・うちに秘めた思い一打にかけろ(関根)
秘めた思いつないで戦え京田(京田)

と、なかなかに目から鱗な指摘だったけれど、写経よろしく、書きだすことで気づける何かはあるだろうし、私も真似しようかと。



夜はぶらりと、24時間営業をしている戸塚駅前のマクドナルドに行った。
土曜23時台、店内の客層。
出かけた帰りなのか、終電で切り上げるつもりなのか、このまま夜を明かそうとしているのか、それぞれ濃い目に物語を帯びてる感じが良かった。

私はポテトのLとシャカシャカポテトの粉を頼んで、すこし派手目にポテトをシャカシャカし、封を開けたら、ふんわりとした白煙が立ち「伊藤大海のロジンみたいだな」とすこし楽しくなった。

サウナ東京、都内に用事のあるタイミングなら行きたかったよなぁ……とXの画面を見ながら思いつつも、私には赤坂行きの電車もないし、ロジン味のマックポテトを食べながら、赤坂はすこし遠かった。
長崎は今日も雨だった。的な感じで)


サウナ東京の深夜帯、テレビ付きの昭和遠赤で、ようわからんタレントが出てる通販番組とか、前後関係一切不明な映画とか観たりするのも私は好きで、すこし焦がれてます。
ひと昔前を思わせる古風なサウナ室の中で今を忘れ、見知らぬ人と同じ場を共にしてる感覚と、やがてまどろみ混じりの中で退廃的に「時間が溶けていく」あの感じ。
また行きたいな、次回こそはと思いつつ……

水曜、昼間のハレタビサウナ(横浜市中区)

今日はなんとなく有休を取っていた。
そしてなんとなく都内に上がれば、かるまるのレディースデーに、未訪問の金の亀レディースデーもしているし……と思っていたけど、なんとなく今日は都内が遠い。

定期券の範囲で伊勢佐木長者町へ。
書店に立ち寄り、前に読んだ三島由紀夫金閣寺」の流れで、三島由紀夫のエッセイで「己の弱い所は打ち明けない方がいいですよ」の元ネタを読みたくなって探してみたけど、どの本かすらわからない。

それからブックオフにも寄った。
平日昼間のブックオフは定年過ぎたようなオジサマたちが、安価な娯楽として、本を立ち読みしていたけれど、年老いても読書する体力と書店に向かえる体力を併せ持っているオジサマ方は強いな。

建物を上下したり、意味もなく裏道を歩いたりして、平日昼間の自由を思う存分摂取したあと、「1周年祭してるしな」と、中華街の中にあるハレタビサウナに行った。



ハレタビサウナ、湯船なし、水風呂も冷ためで、ハードサウナー向けの尖った印象があった中、今日くらいの気温と湿度なら……と挑んでみたところ、まずまずの正解。

中国茶でのセルフロウリュでガッツリ湿度に包まれるサウナ(それなりに体力も削られる)で温もり、13度バイブラ付き水風呂でそれなりに冷やされる、それがハレタビ女湯だけれど、ヤワな状態だとややキツい。
温もりが足りないと水風呂を耐えきれないし、サウナ室もリラックスして入るというよりも、しっかり体力を削いでくるサウナ室なので、ある種のスポーツ。その代わり耐えた後の爽快感はある。
以前仕事帰りに寄った時は、サウナに穏やかさを求めていたからか、セッティングのハードさについて行けず消化不良だったけれど、休日の身軽さで向き合ってこそ、この施設の良さがわかった。


近隣勤めの者として正直に言えば、尖ったサウナより、仕事上がりにサクッと休まる「日常サウナ」が欲しかった。
でも複数あるサウナの選択肢として「ハレタビ」があると思えば一興だ。そういうことにしよう。






これは34年前のヨコハマ(この絵の中に日々通っている)


これはあたらしい草食動物

総武線快速 逗子行き

4月7日
ロッテファンの友人に誘われ、幕張のZOZOマリンスタジアムに行き、野球観戦をした。
せっかく千葉まで行くなら、どこかサウナに寄っていこう。
さくっと錦糸町の「大黒湯」もいいなぁ。とか思っていたけど、私の部屋から海浜幕張までは2時間以上かかる。本日もノーサウナ。



この日は佐々木朗希の先発試合。
以前彼の先発試合を見たのは、2023年にハマスタで行われたベイとの交流戦で「牧集合」の日以来だけれど、今日は交流戦ではなく、千葉ロッテマリーンズファンの友人の誘いに乗り、ただ野球を観に来ている。

今年よりベイスターズからロッテに移籍したネフタリ・ソトは「ソト」ではなく「ネフタリ」とコールされているけれど、ここぞのチャンスに強く、クセのある応援歌含め、ロッテファンからも受け入れられてきている。素直にうれしい。

私はラミレス政権下で、助っ人ベテラン外国人のロペスが、日本語でのコミュニケーションを織り交ぜながら、若いチームの屋形骨を支えていた姿が好きだったけれど、ロペスの元で日本の野球を身につけたソトもまた、日本語を織り交ぜながら。ロペスイズム(+ラミレス成分)を継承し、良きベテランとして幕張の地で活躍している。

4月5日に登板した開幕投手の小島も「ソト先生から色々助言をいただいてそれを実践したら良かった」と語っていたけれど、これもまたベテランの仕事。それにソトも野手とはいえ、左腕王国・ベイスターズの一員だったしな。
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この日観戦した、千葉ロッテマリーンズvsオリックスバファローズの試合は5-2でロッテが勝った。

今日の朗希は160キロ超えの球を投げておらず、スタミナ温存でシーズンを通しても、故障せず、より多くのイニングを投げ切るための投球に切り替えてるのだろうか。
先制点こそ許したものの、ロッテが三凡した次の回を同じく三凡で押さえた朗希と、それに野手陣が応えた4回のビッグイニング
ライン際を攻略できる運もあったけれど、走塁に対するベンチからの指示も的確だったようで、ロッテファンの友人と沸いた。

あと抑えの横山陸人が良かったな。
高卒のプロ5年目で佐々木朗希と同期だけれど、可愛らしい雰囲気に似合わず、ゴリッとした直球をサイドから投げ込む。
9回のバッターボックスに立つ、オリックスの代打陣といえば、ラオウT-岡田といった、実績ある面々だけれど、そこにもマウンド度胸でズドンと行くし、伸び代を感じる分、夢もある。



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試合後は幕張本郷に向かい、駅近くの居酒屋でぐだぐだと飲んだ。
「勝っても負けても、美味しいものが食べられればいいんです!」
と、交流戦の時は敵同士で、強がりまじりの笑い飛ばしだったけれど、こうしてヨコハマを離れてロッテファンとして?向き合う野球観戦も楽しかった。

横山陸人に惹かれている私に対し、
「あの子は江戸川区出身の専修大松戸出身で〜」と地元の子アピールをする友人に対し、
「ゴメン、東京モンはマイナス査定なの」と返す私は拗れている。
しかし東京に何の恨みがあるのか?いや「東京に心を殺された」から、恨んでも仕方ないだろ、ハハハハハ……(ハイボール飲み干しながら)

でもまあ、すべての東京が悪いわけでもないし、もうすこし楽しく行きましょうね。
千葉は好きだよ。割と千葉出身や千葉ゆかりの友人はいるし、今日楽しかったから、また来る。

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結局22時過ぎまで幕張本郷の居酒屋にいて、帰宅した時は午前様。
最低限のヘパリーゼを服用して、明日の朝に備えようと思った。

海を両手に2024

4月14日(日曜日)
先月は雪が降ったかと思いきや、今日はもう半袖。
夏日だから、両手首に「海の匂う香水」を付けて出歩こうかとしたけれど、4年前に買ったそれは劣化しはじめているのか、生臭く、ヤな時期も思い出させ、蓋を閉じるよう、すぐ別の「海」を重ねた。

今朝は今朝で野球(MLB)をみていて、海の向こうの半袖の男・イマナガも、調子が悪いなりに試合を作っていた。
日本での成績に対しては、うまく行き過ぎてるようにも思えるけれど、運の振り戻しみたいなものがあるなら、ベイ時代の不運っぷりまで、大いに振り戻されてほしい。

先週行った千葉マリンスタジアムでは、バックネット裏の席から観戦していたけれど、昼下がりの東京湾が、外野席後ろの縁取りから、キラキラと光を反射していると、やはり見入ってしまう。

昔、無職だった時も、季節違いの海水浴場からずっと海を眺めていた。その時、半袖だったかは記憶にない。
でも内向きな私だからこそ、自分の外側=海を求めてしまうのか。知らんけど。




この日は、夕方の戸塚で買い物を行い、すこしウロチョロしながら帰った。


川沿いに咲く桜は、揃いも揃って入水してくよ。海まで辿りつけるかな。



職場では滅多に付けないけど、休日だけ己に振りかける香水。
元々付けていた香水は「銀塩」という香水で、重ね付けした「海」はSALTYというボディスプレーだったれど、長袖に暑苦しさを感じ始めると、また海が恋しくなる。
あとはチュベローズの香りもいいな。
南方の花の香り。甘さもあるけど、梅雨の土臭さともよく合う。ディプティックの「ドソン」とか。

でもやっぱり海はいいな。
自分に行き詰まりそうな時こそ、海を纏っていたい。