サウナに甘えられない日記

徘徊しがちなサウナ好き

プロ野球開幕戦と極楽湯芹が谷(横浜市港南区)

初めて私が野球観戦をしたのは、2019年3月29日(金曜日)の横浜スタジアムで行われたベイスターズの本拠地開幕戦だった。
あれから丸々5年が経ったと思うと不思議な気分にもなるけれど、あの年のあの時期も、月末や年度末の仕事が山積みで、ひたすら忙殺気味な時期であった。


2019年3月29日(金曜日)
あれは急な出来事。職場の取引先から開幕日当日、急遽チケットが回ってきたけれど、仕事のボリュームに加え、3月末らしからぬ寒さのある日だったこともあり、職場の熱心な野球好きすら「行きたいけど、今夜は無理」という状況の中、「私、行きたいです!」と手を挙げて、横浜スタジアムの内部に足を踏み入れた。

桜木町~関内辺りで働いてると、ベイスターズがそれなりに近くにある生活で、野球詳しくないなりにも、横浜公園の夏場になると出される巨大なテレビやら、立ち飲み屋やらで、知らん人と野球中継をみるのは好きだった。
それから当時よくわからないなりにも、2017年の日本シリーズに出た年の印象も大きく、なんとなく宮崎敏郎と今永昇太には惹かれていた。そして仕事の合間に調べると「予告先発・今永」だったのも、何かの縁だ。

年度末特有の疲れがある時期に、何の構えもなく、冷たい夜風吹き付ける屋外で野球観戦することには、正直なところ迷いもあった。でもこの日は珍しく真冬仕様の防寒具で出社していたのも幸運だった。きっとそういうことだろう。
「今夜は今永(宮崎)を観させてくれ!」


19時くらいに退勤し、途中から見始めたこの試合、到着した時は0対0の同点だった。そこからずっと7回表までゼロが並ぶ。開幕戦にふさわしい引き締まった試合展開だとも思う。
でも7回裏から試合が動き出し、先発の今永がヒットを打ち塁に出たのをを口火に満塁になり、4番の筒香がタイムリーを打ち塁に返していく(8回裏には筒香がホームランも打つ)。
最終回にはゾンビネーションが流れて山崎康晃が登板して球場大盛り上がり。
ベイスターズファンを始めるには打ってつけというか、2019年ベイスターズ・スターターパックみたいな試合だった。
www.baystars.co.jp


ちなみにこの試合、手当たり次第に連絡するも連番する友人が見つからず、その場で声をかけて見知らぬオッサンと観戦した(でもこの人の解説があってこそ野球の良さに気付けた)話や、その後の出来事(ズルズルと野球にのめり込んだ日々)に関しては、別エントリーで書きたい。
しかしとにかく、私の横浜DeNAベイスターズを追う生活は、この春の野球観戦を境に、始まった。




2024年3月29日(金曜日)
5年前のこの時期ともシンクロする、気を抜けば吞み込まれそうな立体的な疲労、プラス花粉症に、とことん季節を感じている。
でも今日は少し休むんだ。仕事も残っているけど、本日はここまで!早々と19時前には仕事を切り上げた。

そして関内の街に漂う、浮かれた空気。
まっすぐ帰るには勿体無いと欲も出て、球春の空気にだけでも触れようと、なんとなくハマスタの周囲に寄ってみる。


ああ可愛いマスコットめ。
そしてスタジアムDJや応援の鳴らしものもしっかり聞こえる。画面を見てなくてもライト側・レフト側、どちら側の歓声かでも、何となく展開を察せるほどだ。

改めて外のモニターで中継を見る。
やはり開幕投手の東が毎回ピンチを背負っていた。ベイスターズ的にはだいぶタフな展開だ。
ベイは過去20年の開幕戦の勝敗が4勝15敗1分という開幕戦にとんでもなく弱い球団であり、それこそ私が初めて見た2019年の開幕戦以降、開幕黒星発進の球団なので、あまり期待はしてないけれど、今年もこういうものなのか。

今永のメジャー挑戦をキッカケに、私はベイ以外の球団にも楽しみを見い出そうと思い、スマホの野球速報を見る時はセリーグだけでなく、パリーグの所までスライドするようになった。
なので私は、ソトが移籍してスタメン出場している千葉ロッテだとか、先週の京セラドームでうっとりする投球をされていた宮城大弥の投げるオリックスの試合展開も気にしながら球場を背に帰宅する。
「ベイ以外の球団も追ってみたいんだ」


……でもそう思ったそばから、ルーキーの度会隆輝がド派手にスゴイ。
癖のある動作から放つ初安打が、不利な試合展開を一気に振り出しに戻す3ランホームラン!持ってる子というか、野球の悦びを全身で表現しているようなガッツポーズでダイアモンドを駆けていく。
また決勝打となった大和の犠牲フライの場面、ベンチで見せる度会隆輝のよろこびっぷりもよかった。
左右に大きな口で笑うので、見てる側まで釣られて口角が左右に伸びてしまう。面白いな、この子。


なんか気分いいから、この日は珍しく家で酒を飲んでしまったし、忙殺気味の日々など知らぬ。
濃いめのハイボールを飲んで、何となく友人と近況を通話して、サンダル履きで延々と歩き「極楽湯芹が谷店」に行った。


極楽湯、各地にあるスーパー銭湯だけれど、なんかシンプルにいい名前だな。
私は酔って陽気になると「帰ってきたヨッパライ」を口ずさみがちだけれど、今日は「天国いいとこ一度はおいで」のフレーズが頭で踊ってる。


極楽湯は現在「ポケモンかいふくの湯」というイベントを開催していて、日替わり湯は「アマージョEx トロピカルの湯」だった。

サウナ室はいつものように広い。
そして屋外の覗ける窓があるので、時間の流れも感じる。体調に合わせてどの段に座ってもいい。いい感じに長居のできるサウナだ。
それからプロ野球開幕日は開幕日らしく、サウナ室でダラっとスポーツニュースが観たかったけれど、ニュースの時間はだいぶ先のようだ。

サウナ室のテレビに点いていたのは日本テレビ系列で「ああ、東京ドームでの巨人阪神戦やってたからな」と合点するけども、金曜ロードショーの「ゴーストバスターズ」からの「葬送のフリーレン」からの「ニュースZERO」内のスポーツコーナーを待ちながら、館内でダラダラ過ごす。

先週末ぶりのサウナ。黒湯で下茹でした後のサウナは気持ちがいいし、贔屓が勝った日のスポーツニュースを見ながらだと格別。
サウナ室で流れた、ベイのルーキー・度会隆輝の映像に対し「うわすご!リュウくん出てるんだ!」と「テレビに先輩出てるんだ!」みたいな、近所感ある女子の反応も面白くて、友だちの友だちだったりするのかな。世界の狭さというか、繋がった世界を感じる。

ベイから巨人に移籍した梶谷がファインプレイをして、元巨人の高橋由伸が度会隆輝をベタ褒めする。そんな金曜夜の深夜サウナ。
結局深夜2時くらいまでダラダラして、徘徊しながら帰宅した時には3時前だった。
深い時間ほどシンとするけど、賑やかなサウナ室でも「それはそれで」と思える余裕のある日は、自分の心持ちとして、またいいよね。

さぁさ、4月に備えましょ。
花粉の季節はしんどいけれど、あと少しの辛抱だ。

ベイスターズの最年長、前田大和が打ちそうな日は、何となくその日の気候でわかる。
春〜梅雨後くらいで、午前中に雨が降っていたり、湿度のある日は大抵バフが掛かったように打つ。いかにも本州というより、九州やらの気候に近いなと感じる日。
何故なら私も大和と同じ鹿児島出身で、周りが梅雨バテする時期でも、相対的に調子の良さを感じる時期だから。かごんまの人間は湿度をあまり苦にしないから。

さあさ、それなりに頑張っていきましょう。
たまにサウナに行って、球春を楽しんで、健康も大切に。