サウナに甘えられない日記

徘徊しがちなサウナ好き

サウナに行かなかった数日の話

ややしっかりめの日記を書いてしまった後「次もしっかりしたものを書きたいな」と思っていましたが、その気負いがあまり良くないのもわかるので、とりあえず日記を日記として書いてみようと思います。
普段着の文体なので、これまでの印象とは異なるかもしれませんが、日記なのでスルッと書かせてください。

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週末は某友人と長時間会い、昨日は残った疲れの中で働いた。
帰り道にいくつか気になる温浴施設はあったし、昨日もサウナチャンスがあったけど、頭が休みたがっており、立ち寄る気もしなかった。

某友人とワイワイするのは良い。
実際アレやコレやと楽しかったし、会話の聞き手に回るだけでも、愉快な言い回しから、予想だにしない視点から飛び交う会話。
有観客でもいいくらい面白いし、刺激も多い。

また照れ臭さもあるけれど、現在・過去を共有しながら、離れていても互いを思い、末永く仲良くしていようと思える友人がいるのは、素晴らしいことこの上ないし「今後ともよろしくお願いします」の一心でもある。

しかしだ。濃密な時間もいいのだけれど、耐え切れない部分もある。
味の濃い料理を口にすると、さっぱりとした野菜や、水を摂りたくなるような、そんな勢いで集った後は穏やかな孤独が大量に欲しくなり、放心し終えるまでしばらく眠れない。
というか、睡眠を削ってまで、放心するための時間を作ろうとしてしまう。我ながら、なんとも扱いのむずかしい人間だ。

でも充実しつつ、頭を使い過ぎたなと思い、疲労感交じりで思考整理している時間は、混沌とした所から、自身の輪郭を指でなぞっていくような心地よさもあって、何かに似てる……サウナ・水風呂後の頭の中だな。
サウナ室でしっかり熱され水風呂に沈み、疲労交じりのやや混乱した状態から平熱に戻っていく時、自分を取り戻していくさなかの心地よさ。
ボーッとしながら溶け込んでいく現実も心地いい。

四川麻婆豆腐は食べるサウナだとか、インド映画の「RRR」は炎と水が出会う話だからサウナ映画だとか、世の中には様々な「実質サウナ」と呼ばれるものはあるけれど、それだけではない。
私にとっては某友人と会い、楽しみ、余韻に浸ること、これもまた「実質サウナ」と思えるし、あわよくば、この間柄は22世紀まで大切にしたい。今後はさらに味が出てくると思う。