サウナに甘えられない日記

徘徊しがちなサウナ好き

柚木の郷「なでしこ温泉」に行ってきた(東静岡)

2024年3月8日(金曜日)サウナの日の翌日。
私は有休取って、小旅行兼ねながら、静岡県静岡市・柚木の郷での女性限定イベント「なでしこ温泉」に行ってきました。




0700 横浜
0829 0823 熱海
0841 0844 沼津
0938 1022 静岡(寄り道)
1024 東静岡

青春18きっぷ握り締め、家を出た6時台には、雪がまだチラついていたけれど「もう降らんだろ」と決め打ちした上での軽装備で、私は西に向かいました。
片道2時間半の移動はやや笑ってしまうけれど、スカイスパから招待されたアウフギーサーたちも横浜~静岡を移動するわけだし、オカミチオさん・彩猫さんに至っては、16時の出番のあと、20時半からスカイスパYOKOHAMAの仕事も控えているという強行日程。

昔「ザ・ベストテン」では、多忙過ぎる中森明菜がで停車中の新幹線の車内から歌うという、前代未聞の中継があったけれど、さすがに風や香りは中継できないしなあ。とも。




バクチに勝ったような晴天。予想屋を信じて良かった。





今回のイベントでは、先着順で各アウフグースの整理券が30分前から配布されるシステムでした。
新幹線の人身事故の影響でスカイスパ組の到着が遅れてしまうイレギュラーはありましたが、スタッフさんが初回のみ開始時間を30分遅らせたり、支配人さんがヴィヒタ用のお湯やキューゲルの用意等、スカイスパ組と遠隔でやり取りを行ったりと、最善を尽くすために、慌ただしく動かれ、スケジュールの遅れも最低限に。

アウフグースの会場は、女湯(裸OK)・岩盤浴(館内着着用)・男湯(水着着用)に分かれていて、私は水着着用のイベントをバッサリ切り、女湯と岩盤浴スペースを行ったり来たりする感じでしたが、それなりに、しっかりと楽しめて良かったなと思います。
考えようによっては、水着の着脱や管理に時間を割かなかった分、ゆとりをもって過ごせたかもしれません。


・11時 Ariさん(岩盤浴)、14時Ariさん(岩盤浴)、15時Ariさん(女湯サウナ)
Ariさんのアウフはいつだって心地がいい。
いつか別エントリーで熱烈にAriさん(スカイスパ渡辺さん)語りをしたいくらいですが、それはまた後日。
Ariさんが生み出す「音楽と香りにこだわった癒しのアウフグース」の世界も、目を閉じて柔らかな風を無心で受けつつ、ふと目を開けた時に飛び込む「景色との組み合わせ」にうっとりすること多々あります。
女湯サウナでの15時回もそんな回で、クッキー紅茶のアロマが漂う中、昼下がりの外光と、3曲目に流れる松任谷由実の「ひこうき雲」とで「時間の儚さ」が充満し、やわらかな風が私を包んでいきました。まるでフィルムのワンシーンのように。

・12時 彩猫さん(女湯ミストサウナピーリング)
彩猫さんのピーリングは定員7名のミストサウナの中、白樺・ローズのシュガースクラブの用意があり、それを自身で塗りながら、ヴィヒタでプチウィスキングもあるプログラムでした。シュガースクラブは汗をかいても目に染みないので安心。
ヨーロッパ修行で学んだことを日本の温浴施設にローカライズさせながら行っていく彩猫さんのハーバルアウフグース
ミストサウナのミストも霧深い森の中を思わせて、ゆったりまったり、贅沢な時間でした。

・13時スタッフアウフ(岩盤浴
円形の岩盤浴の真ん中にサウナストーブの置かれた岩盤浴でのアウフグース
整理券に描かれたシルエットが三つで「もしや」とは思ったけれど、写真のとおり、まさかの三人制でした。
三名のスタッフが、サウナストーンへのロウリュ、攪拌、説明と分担され、仰ぐ時も上手い具合にエリア分けされ、例えとして合ってるかは怪しいけれど「年末の餅つきみたいだな」とワクワクしながら見てました。
(特にショートカットの女性の語りが、気持ちの良い語り口でした)
温浴施設のスタッフアウフ、施設のローカル色に触れられる気がして、時間が合うならなるべく受けようとしています。



施設の感想としては、まずあつ湯がきちんと熱かった(43度くらい)ので良かったです。←偏愛
しかもあつ湯の浴槽にはバラの花を浮かべられ、お湯に浸かると顔の周りに寄ってくる花々に「生前葬みたいだな」とロクでもないことも考えてしまいましたが、70歳とか80歳になっても、そういうジョークを言っていたいなと、妄想を膨らませながら、昼風呂を堪能していました。

女湯サウナ室はアウフがなくても、毎時20分40分にオートロウリュがあって、雑色のたかの湯の爆風を穏やかにしたような熱風も吹いてきて、座る位置や時間によっても緩急の付けられるいいサウナ。
テレビを見ている時の一体感もなんだかよかったです。「ぽかぽか」の点いたサウナ室で、プレッシャーに弱くて、カメラが回ると箸をうまく扱えない東幹久を応援しつつ笑ってしまう、女子&女子たち。

サウナの外光の入り方も好きです。
夜はわからないけれど、昼間は電球色に頼り過ぎないサウナ室で、窓の光が差し込むスカイスパにも似た色味というか、時間帯や天候にあわせたアウフでもしみじみできそう。
似た要素のある施設同士だからか、スカイスパ勢が柚木の郷と親和性あるのもわかる気がします。


それからフロントを通過し、1階の休憩スペースや2階の岩盤浴カフェみたいなスペースに置かれた蔵書類も魅力的なものばかりでした。
個人的に目を引いたのは、いい感じの路地を撮った写真集に、スパイスカレーの配合や調理法の書かれた本、カレーの本は実用性を感じ、アウフの整理券配布時間を忘れかけるくらい熱心に読んでしまいました。

また他に目に付いたのが、静岡県出身者の本のコーナーに置かれた、キングカズこと三浦知良の書かれた本で「カズのまま死にたい」という名の新書を「カス」のまま死にたいに空目して、どれだけ自虐的な本だろうかと若干期待してしまったこと。
誇り高いライオンのような男・三浦和良、でもそういう人が思想転向してしまったら、物凄いことを書くだろうなって、すみません期待した私がカスでした。
横に並ぶさくらももこのエッセイの顔に笑われてしまった気もするけれど、気にしない、気にしない。






……って、書けば書くほど脱線していきますね。
スカイスパ勢を追いかけて立ち寄った、柚木の郷「なでしこ温泉」イベントでしたが、アウフイベントを追いかけすぎて、施設そのものやイベント全体を愛できれなかったのが本音の所です。
しかし、駆け足気味にはなってしまったけれど、自分のキャパ一杯、楽しみました!ありがとうございます!








これは静岡駅から徒歩数分の所で見かけた「駿河にある大々的な駿河屋」




これは静岡駅からジュンク堂に向かう途中、猛烈に便意を催していた時に見かけた、そしてこの画像を見るだけで、雪も降った朝の、足元から襲い来る冷えと便意を思い出しそうな像のいる風景。